HOME > 骨造成とインプラントについて
骨造成インプラントは、歯が抜けた状態が長期間にわたり、顎の骨がやせてしまった場合に必要になります。人工歯根であるインプラントには一定の長さと太さがあるため、埋め込むにはある程度の骨の厚みや高さが必要不可欠。しかし、骨の吸収が進んでしまった場合には、骨の厚みや高さが十分に確保できず、インプラント治療が行えません。そこで骨造成や骨移植を行うことで、インプラント治療を可能としていました。
しかし現在、インプラントの治療技術は進化を遂げ、骨造成や骨移植を行わずともインプラント治療を行えるケースが増えてきました。40年を超える歴史の中で、そもそものインプラント体の性能や材質、品質などが高まり、さらには治療に必要なCTやグラフィックによる精緻な診断が可能になりました。
骨造成・骨移植の注意
インプラント治療を可能にするという大きなメリットを持つ骨造成・骨移植ですが、同時に患者様への負担が大きいことも忘れてはなりません。
- インプラント埋入手術とは別の外科手術が発生する
- 通常の倍近い治療期間が必要になる(3~6ヶ月→9~12ヶ月)
- 治療費が高くなる
- 術後の合併症リスクがある
負担の大きさと、現在の技術の進歩を考えた場合、一概に骨造成・骨移植を選択するのが正解とはいえなくなってきました。